女性の多くが、誰にも言えない悩みとして抱えているであろうデリケートゾーンの黒ずみ。相談もできず、インターネットで情報を集めているという方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、デリケートゾーンの黒ずみに効果があるとネットで噂されている「ヒルドイド」がもたらす効果について調べてみました。
デリケートゾーンの黒ずみにヒルドイドってどうなの?
インターネットや口コミで「デリケートゾーンの黒ずみにはヒルドイドが良いらしい」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ネット上でもあらゆる噂が展開されていますし、実際に使用しているという方もいます。
今回の記事では「ヒルドイド」の正体を知るとともに、デリケートゾーンの黒ずみに本当に効果があるのかをまとめてみました。
ヒルドイドとは
ヒルドイドはまたの名を「ヘパリン類似物質」といい、ローションタイプやクリームタイプ、スプレータイプなど様々な製品展開がなされています。
類似の製品は薬局などで購入することもできますが「ヘパリン類似物質」は医師の処方箋がなくては手にいれることはできません。
作用はゆるやかなので副作用の心配が少なく、赤ちゃんから高齢者、敏感肌の方も使用できます。一般的によく処方される保湿剤です。
ヒルドイドの効果
ヒルドイドの効果は「皮膚を保湿して守る」「血の流れを良くする」という作用が期待できます。
乾燥しやすい肌を保湿・保護することはもちろんのこと、うっ血(血が流れにくくなり一部分にたまること)の対処にも用いられ、打ち身や捻挫に塗布することもあります。
打ち身や打撲後の血色を改善するために用いられることから「美白効果」があるとの口コミが広まったのかもしれませんが、これはあくまで溜まっていた血を流すことで肌色を取り戻しているだけであり、ヒルドイドに美白効果は望めません。
黒ずみケアにおいてヒルドイドに望めることとしては、黒ずみを予防するために欠かせない「保湿」や「ターンオーバーを助ける」役割ですね。
ただし、効果が現れるまでにはかなり長い期間がかかります。
デリケートゾーンの黒ずみがヒルドイドではカバーできない理由
デリケートゾーンの黒ずみの原因は、大きく分けて3つ。
デリケートゾーンの黒ずみの原因
- 下着やトイレットペーパーによる刺激
- 炎症やかぶれ
- ホルモンバランスの乱れ
これらの原因に対し、ヒルドイドは少々効果を期待できる場合もあれば、まったく効果が期待できない場合もあります。
ひとつずつ、詳しく説明していきますね。
刺激から守るには生活の見直しがベター
デリケートゾーンは身体のなかでもとくに刺激に弱い部分。弱い上に刺激が多い部分でもあるため、メラニン色素がとくに分泌しやすく黒ずんでしまうのです。
刺激から皮膚を守ったり、乾燥やかさつきをケアするためにヒルドイドを使用するのは良い方法と言えます。しかし場所が場所だけに、ヒルドイドさえ刺激になる場合もありますのでご注意を。
日常的な刺激からデリケートゾーンを守るには、生活習慣を見直すほうが近道です。
きつく締め付ける下着を避ける、ゴシゴシ洗わない、トイレットぺーパーは優しく使う、など簡単なことでかまいません。
黒ずみケアのためには、まずは「刺激を減らす」ことが良策といえるでしょう。
炎症やかぶれにヒルドイドはNG
デリケートゾーンの黒ずみの原因のひとつが「炎症やかぶれ」。合わない生理用品によるかぶれや蒸れ、脱毛による炎症やかぶれを繰り返すことにより皮膚のバリア機能が低下します。
皮膚が刺激に弱くなると、黒ずみの原因であるメラニン色素が過剰に分泌して黒ずみを招きます。
ヒルドイドは炎症やかぶれがある場所には使用することができません。刺激が強いばかりか、逆効果としてさらなるかぶれやかゆみを引き起こす場合があります。
ケアが必要なときに使用できないため、ヒルドイドでは黒ずみやその原因をカバーできないのです。
ホルモンバランスにヒルドイドはアプローチできない
黒ずみの原因としてはほかにもホルモンバランスの乱れがあげられます。
女性のホルモンバランスは妊娠中や産後、加齢などさまざまな理由で乱れやすいもの。ヒルドイドには、ホルモンバランスを整えたりケアする作用がありません。
黒ずみの原因がおもにホルモンバランスの乱れにある場合、ヒルドイドを塗布し続けても効果は期待できません。
ヒルドイドではデリケートゾーンの黒ずみが美白できない理由
端的にいうならば「ヒルドイドには美白効果がないから」という結論になります。
しかし、ヒルドイドがもつ「肌にうるおいを与える役割」は、一見すれば黒ずみの原因である肌の乾燥を解消してくれそうな気もしますよね。
肌のかさつきを抑えることができればデリケートゾーンへの摩擦も少なくなり、黒ずみの予防につながるのでは?とも思うでしょう。
なぜヒルドイドではデリケートゾーンの黒ずみが美白できないのかを詳しくご説明しますね。
メラニン色素にはたらきかける役割をもたない
ヒルドイドは、デリケートゾーンの黒ずみの原因である「メラニン色素」にはたらきかける役割を持ちません。
メラニン色素の過剰分泌や沈着を抑えなければ、デリケートゾーンの黒ずみの根本的解決にはならないのです。
デリケートゾーンにメラニン色素が過剰に分泌したり沈着するおもな理由としては、下着や洗いすぎによる摩擦、皮膚の損傷といった皮膚への刺激が挙げられます。
ヒルドイドができることがあるとすれば、摩擦で皮膚が傷つかないよう潤いを保つこと。
これはあくまで予防的な役割でしかないため、黒ずみの「解決」にはならず、美白にはなりません。
デリケートゾーンへの使用にそもそも向かない
ヒルドイドは老若男女問わず使用しやすい製品ですが、デリケートゾーンのように皮膚が薄く敏感な部分への使用はできるかぎり控えるべきといえます。粘膜部分には使用しないようにしましょう。
実際に使用した方からも「ヒリヒリする」といった声が多数届いています。
ヒルドイドは血の流れを良くする効果があるため「かゆみ」が現れることがあります。お風呂に入って温まったとき、身体がかゆくなる方はいませんか?それと同じ原理です。
かゆい、痛いなどの刺激は黒ずみのもとになります。
ヒルドイド自体は保湿や肌を保護するために良いはたらきをする製品なのですが、使う場所としてデリケートゾーンはあまり適していません。
効果が現れるとすれば、何年も先の話
ヒルドイドは、保湿作用により刺激からデリケートゾーンを守る役割や、血の流れを良くすることで新陳代謝が促され、肌のターンオーバー(生まれ変わり)を正常に戻す役割をもっています。
それらのはたらきにより、デリケートゾーンの黒ずみを薄くする効果は期待できるかもしれません。
ただ、そのペースはかなりゆっくりとしたもの。効果が現れるまで何年かかるともわからないお話です。それほど長く使用すれば、副作用が現れる心配も出てきますよね。
ヒルドイドの副作用として、赤みやかゆみ、皮膚が薄くなるといった症状が報告されています。これらが現れれば皮膚への刺激となり、さらなる黒ずみを作り出してしまう可能性も。
3.ヒルドイド以外でデリケートゾーンの美白をするには
デリケートゾーンを美白するなら、ヒルドイドよりも専用の美白クリームを使用することをおすすめします。
専用のクリームであれば、デリケートゾーンに使用することを考えたうえで製品設計を行っているため肌に優しく、効果が現れるのもヒルドイドと比較し格段に早いです。
では、デリケートゾーンの美白のためにおすすめしたい美白アイテムをご紹介します。
amazonなどのネット通販で手軽に購入できる黒ずみ解消クリームをセレクトしました。
WhiteAngel 女性用 デリケートゾーン バストトップ クリーム
Amazonランキングでも常に上位にランクインしているブライトニングミルク。実際に効果を感じる女性からの口コミも多数届いています。
肌にうるおいを与え、ターンオーバーを促すことで自然な肌の色を手に入れる作用が期待できます。しっかり潤うのにべたつかず、蒸れる心配もありません。
敏感なデリケートゾーンに使うものなので、肌に優しい植物由来の成分を中心に作られています。全身に使用可能で、同じく肌が敏感な乳首のホワイトニングに使用しているユーザーも多数。
美白ボディケアにおすすめの商品です。
フェミクリア 乳首 黒ずみ デリケートゾーン クリーム ボディケア
使いやすいチューブタイプの美白クリーム。
美肌効果が期待できるダイズ種子エキスと、保湿成分ヒアルロン酸が黒ずみを原因からケアします。
さらに注目すべきはメラニンの生成を抑制すると言われている「アルブチン」を配合していること。黒ずみケアをトータルサポートしてくれるクリームです。
スキンケア要素も肌に優しいナチュラル成分にこだわり、なるべく添加物を排除しています。塗った際の違和感やべたつきもなく、使いやすい商品です。
6.ヒルドイドを試してみたい場合には皮膚科へ
ヒルドイドは、保湿剤としてみるならば副作用も少なくとても使いやすい商品です。
残念ながら「美白作用」を持たない以上、高い効果は期待できないかもしれませんが、ヒルドイドがデリケートゾーンの黒ずみケアにまったく効果をもたらさないわけではありません。
ヒルドイドを手に入れるには医師の処方箋が必要なので、試してみたい方は皮膚科や美容皮膚科を受診しましょう。
本格的なデリケートゾーンの美白として、クリニックでのレーザーホワイトニングという方法もあります。痛みもなく、概ね3か月程度で美白を自覚できますよ。
皮膚科をおとずれた際には美容目的であることをきちんと伝え、本格治療を相談してみても良いかもしれませんね。
この記事のまとめ
- ヒルドイドは副作用が少なく保湿効果が高い製品
- デリケートゾーンの保湿やターンオーバーを促すことで黒ずみに効果があるともいえる
- ヒルドイドには「美白作用」がないため美白効果は期待できない
- デリケートゾーン専用の美白クリームも販売されている
- ヒルドイドを試してみたい場合は医師の処方箋が必要