デリケートゾーンの黒ずみにニベアを塗るだけで効果があるという都市伝説がありますが、はたして市販のニベアクリームに美白効果があるのか徹底検証してみました。
結論から言えば、市販のニベアクリームをデリケートゾーンの黒ずみ部分に塗っても、黒ずみやメラニン色素を抑制する美白成分は配合されていません。
またニベアの配合成分を調べていくと、デリケートゾーンの粘膜部分には良くない危険な成分まで配合されている真実も!

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デリケートゾーンの黒ずみに効果なし!ニベアの成分を徹底検証
ニベアがデリケートゾーンの黒ずみに効果がないのは、ニベアクリーム(青缶)の全成分を調べてみるとよくわかります。
ニベアクリーム(青缶)の全成分
水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料
ニベアの全成分をみると、保湿効果が高いワセリン、グリセリン、スクラワン、ホホバ油などが主成分として配合されています。
ただ、デリケートゾーンの黒ずみの原因となる「メラニン」や「メラニン色素」を抑制、また除去するような美白成分は一切含まれていないことが確認できます。
ニベアクリームの全成分とその効果や働きの一覧
ミネラルオイル | 石油を原料として作られた鉱物油のことで、保湿成分があり、肌の潤いを保つ役割があります。 |
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ワセリン | 皮膚表面にパラフィンの膜を張り、角質層の水分の蒸発を防ぐ保湿剤として使われています。 |
グリセリン | 吸水性に優れていることから、肌に潤いを与え保湿を目的として、化粧水にもよく使われます。 |
水添ポリイソブテン | 化粧品のテクスチャーを良くする粘度調整剤として使用されます。酸化・腐敗しにくいので品質を保つ効果もあります。 |
シクロメチコン | 肌の保護効果が高く、肌の乾燥を防いでくれる成分です。 |
マイクロクリスタリンワックス | ワセリンと同様の石油系ワックスです。クリームのテクスチャーをよくする粘度調整剤として使われます。 |
ラノリンアルコール | 保水性や強い保護作用をもち、乾燥に負けない肌へ整える、保湿剤として使われています。乾燥肌やアトピーなど、皮膚のバリア機能が弱っている場合は、接触皮膚炎(かぶれ)が出る場合もあります。 |
パラフィン | クリームなどの硬さを調整したり、肌に塗ったときの使用感の調整に使われます。 |
スクワラン | 皮脂に含まれる成分で肌の潤いと保湿効果があります。肌を柔らかく保つエモリエント効果、バリア機能を高める働きもあります。 |
ホホバ油 | 乾燥した皮膚をやわらげ、皮膚に油分を補う効果があります。また余分な汚れを除く働きもあります。 |
オレイン酸デシル | 肌になじみやすく、湿潤力が高い、また優れた浸透力もあります。 |
オクチルドデカノール | 肌に優しく、優れた保湿作用があります。刺激を抑制したり、皮膚への吸収を助ける働きもあります。 |
ジステアリン酸Al | 乳化剤として使われる比較的安全性の高い界面活性剤です。肌の潤いを保つ働きもあります。 |
ステアリン酸Mg | 水と油を混ぜ合わせる際の乳化剤として使われています。 |
硫酸Mg | クリームの乳化物を安定させる安定化剤として使われています。 |
クエン酸 | クリームの安定化剤として使われています。 |
安息香酸Na | 防腐剤、保存剤として使われています。アレルギーを起こす報告もあります。 |
香料 | 生活用品に芳香を加えるために使用される物質です。 |
ニベアクリームに含まれる全成分を調べてみても、主に肌に潤いを与える保湿効果の高い成分が多く、美白成分やメラニンを抑制する成分の「トラネキサム酸」や「ハイドロキノン」「プラセンタ」などは全く配合されていません。

デリケートゾーンの黒ずみでなく肌の乾燥保湿でニベアを
確かに肌が乾燥することで、外部の刺激から肌を守れなくなり、下着やおりものシートなどの摩擦がメラニン色素を過剰に生成させ、デリケートゾーンの黒ずみの原因になることもあります。
と言っても、すでにデリケートゾーンの黒ずみが気になっている場合には、ニベアを塗っても黒ずみを治したり、薄くすることは出来ないというのが結論です。

黒ずみだけでなくデリケートゾーンの粘膜部分にニベアは危険!
ニベアに配合されている成分には、デリケートゾーンの肌や皮膚に負担をかける成分「香料」「着色料」「鉱物油」「アルコール」「パラペン」「シリコン」などが含まれています。
通常、デリケートゾーンの黒ずみ専用クリーム、デリケートゾーンのニオイ専用クリームなどには、上記のような肌に負担をかけるような成分は含まないのが常識です。
また石油系の鉱物油が多く含まれていることも気になりますし、肌の機能が弱っている場合にかぶれ(接触皮膚炎)を引き起こす「ラノリンアルコール」なども含まれていて、黒ずみ解消の効果はなく保湿効果のためにと思っても、ニベアクリームはデリケートゾーン部分には塗らない方が良いクリームだと言えます。

ニベアクリームでデリケートゾーンの黒ずみが悪化することもある
ニベアクリームは通常の基礎化粧品と比較すると油分が多いため、クレンジングオイルや洗顔料などを使わないと落とし切ることが難しいと言われています。

デリケートゾーンだけでなく、腕や脚などの保湿クリームとしてニベアを使用している場合でも、日中の外出時に紫外線を浴びることで、体内で生成されるメラニンの量が増え、色素沈着や黒ずみの原因になることがあるので気をつけましょう。